片貝医院

2007/02 HPリニューアルしました(^_^;)

149
        モンブラン マイスターシュテュック149
 何年か前に万年筆同好会「フェンテ」で究極の選択「無人島に持って
行く万年筆 この1本」という酷な?会員向け企画がありました。その時
の私の1本がこのモンブラン149でした。美しく輝く漆黒のプレキシグラス
樹脂は白色灯にかざすと妖艶で深みのある暗赤色に透き通ります。手に
するだけで温かみを感じる素材は貴金属系のものとは一線を画します。
やはり、最終的には149に帰るような気がしています。


149
         初めて自分で購入した万年筆
 10余年前は筆記具に何万円もかける人達の価値観が理解できませんで
した。ある朝の医局のカンファレンス時に助教授の先生が手にしていた美し
いマーブル模様のボールペン。聞くとモンブランのオスカー・ワイルドという
限定品だとのこと。そのシックな美しさに一目惚れしてしまい、万年筆を買っ
てしまいました。線のインクのにじみ具合や濃淡の織りなす味に「書くこと」
の深い喜びを教えてくれた1本です。


149
         ペリカン スーベレンM800 緑縞
 御存じ「1997年にドイツの万年筆専門誌による人気投票で1位になった
万年筆・ペン・オブ・ザ・イヤー」です。緑色と透明の樹脂を交互に圧縮して
きれいな縞模様になるところを薄く切り出してから、丸めて整形するのだそ
うです。大型サイズの手にしっくりとなじむ万年筆です。学位審査の際に副査
を務められた教授の手にM800 緑縞がありました。審査合格の署名はその
万年筆でなされたことになります。身に余る光栄です。


149
         正12面体が織りなす精緻
 OMAS (オマス) のパラゴンです。OMAS得意のベジタブル・レジン
+正12面体仕上げの仕様です。キラキラと輝く面の反射を楽しめます。
残念ながら2007年のペンカタログから落ちてしまいました。




149
    輝け! 東洋の色 「パーカー マンダリン・イエロー」
 1920年代のオリジナルのマンダリン・イエローと1995年にその復刻版として世に
出された写真のマンダリン・イエローと最近のクロワゾネをお持ちの方は 「黄色」
を比べてみて下さい。蛍光灯下では1995年のものの方がクロワゾネより色濃く、オ
リジナルの黄色に近いのですが、太陽光下にさらすと色合いが逆転してクロワゾネ
の方がオリジナルの色に近づきます。いずれにしても、黒一色の万年筆に少し飽い
た時に新鮮な喜びを与えてくれる、遊び心に満ちた万年筆です。


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    エリーゼ パルテノン・ラッカークラシック ノアール
 レクサスという高級車メーカーは、スイッチ類の操作感を客観的な数値データ
として解析し、心地よいスイッチ操作感の向上に努めているそうです。確かに良
い自動車の操作感は違います。万年筆のキャップの嵌合の瞬間にも同じことが言
えます。特にこのエリーゼは嵌合の際のカチッとしたしっかり感、音ともに官能的
で申し分ありません。ゴールドプレートですが、複数の工程で完成するラッカー
仕上げであるために温かみがあります。残念ながら日本から撤退してしまいました。


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